1974年の暮らしの手帖をぱらぱらっとめくっていたら「湯たんぽのよさを見直す」というページが目に留まりました。湯たんぽの材質によるお湯の温度変化などの実験結果なども載っていて、これは役に立つわ〜と、湯たんぽオタクとしてはまたひとつ湯たんぽを広めるためのボキャブラリーを増やすことができそうです。
私が愛用しているのは、ゴム製の湯たんぽ。20歳そこそこの頃、旅行先のドイツの薬局で買ったのが、私の湯たんぽオタクのはじまりです。
暮らしの手帖によると、ゴム製の湯たんぽは、昔から海外で使われているもので、その当時、日本では日本ダンロップがゴム製の湯たんぽを作っていたようです。
お湯がどのくらい入るかで、お湯の冷める時間が変わるようで、ゴム製は金属製の半量くらいのお湯しかはいらないので、冷めやすいのがデメリット。でも、他の材質に比べて、あたりがやわらかいから、病人や赤ちゃんには、むしろゴム製が適しているかも知れないとのこと。ただお湯を入れたときかなり熱いので、カバーをちゃんとする必要があると書いてありました。特におもしろかったのは、金属製、プラスチック製、ゴム製の湯たんぽを、床上50cmのところから300回、栓が床にぶつかるように落とした実験。どれも栓には異常はなく、お湯がこぼれ出たりすることはなかったので、その点丈夫であるようです。
こうした実験結果が載っていると、モノを選ぶ基準になりますよね。ドイツ製の湯たんぽも昔からあるもので、使っている方はみなさん丈夫だとおっしゃっています。さらに、中のお湯は何度も使い回している方も多いです。私も10回くらい使って、水を交換するようにしています。私の作る湯たんぽカバーは、お湯が朝まで冷めにくいのが特徴です。中には木綿のキルト綿を入れていますので、ぬくもりが長持ちします。次回在廊するときに、少し追加で湯たんぽを持っていきますので、ぜひ実物を見ていただけたらと思います。
編集長が花森安治氏の時代の暮らしの手帖は、内容が濃くて、社会をビシッバシッと切る感じがスカっとします。そして、この頃の社会問題も、今とほとんど変わっていないことに驚きます。また、花森氏の表紙の絵や写真、文字などのデザイン面でも目を見張るものがあります。「花森安治灯をともす言葉」もとても心に響きます。
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